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名前の日のお祝い


ギリシャでは、国民のほとんどがギリシャ正教徒。そして、ギリシャ人の名前の多くは、キリスト教の聖人の名前にちなんでいます。これらの名前の一つ一つには、一年に一度、お祝いの日(γιορτη−ヨルティ)があり、ギリシャ人にとって自分のヨルティの日はとても重要。(誕生日よりも豪勢にお祝いする人が多い。)例えば、男性の名前に多い‘ディミィトリス’のヨルティは10月26日、‘二コス’のヨルティは12月6日、女性に多い‘マリア’のヨルティは12月26日、‘アナ’のヨルティは12月9日、といった具合です。自分のヨルティの日は、仕事をしている人もお休みを取る事が許されていて、夜になると、家に家族、親戚、友人などが集まり、パーティーを開くのが普通。先程挙げたような、ディミィトリス、ニコス、マリア、アナなどの人気のある(?)名前の日は、ギリシャ中がザワザワとしています。パーティーに持っていく為のケーキやお菓子、お酒などを調達する人達がケーキ屋さんやお酒屋さんに殺到するので、お店の人達も大忙し。親族や友人に同じ名前の人が沢山いる場合も多いので、中には、パーティーのはしごをする人も。どうしても行けないパーティーには、電話をしてお祝いを言います。だから、自分のヨルティの日には、朝から家の電話がなりっぱなしという人もいる程。この日には、普段、あんまり交流のなかったような人から突然お祝いの電話があったりと、なかなかおもしろいのです。

日本ではあんまり考えられない事だけれど、ギリシャでは、おじいさんやおばあさんの名前を孫につける事がとっても多いので、ヨルティの日に、おじいさん、あるいはおばあさんと、孫が一緒に祝う事もしばしば起こる事。自分の名前が‘ニコス’で、まわりにおじいさん、親類、友人も含めて、他にも‘ニコス’が10人位いる・・・なんて事もあるのです!

もちろん、中には、ヨルティを持たない名前の持ち主もいますが、そういう人達のためには、ちゃんと、‘どのヨルティにも属さない名前を持つ人達のヨルティ’なんていう日も1日あるんですよ。ただ、そういう人達は、あんまりお祝いをしたりはしないようです。だから、ギリシャでは、自分のヨルティを持たない名前を持っていると、ちょっと損をしたような気にもなってしまいます。

ギリシャ人は、どちらかと言うと‘なまけもの’なので、いちいち一人一人の誕生日を覚えたり、手帳に書き込んだりするよりも、こうやって、ヨルティがある方が向いているのかもしれません。ヨルティはちゃんとカレンダーにも印刷されているし、周りも良く知っているので忘れてしまう事はまずないのです。本来、キリスト教の国の人は、皆んな名前の日があるはずなのですが、私の知る限り、こんなにまで大きくお祝いする国はギリシャだけ。(カトリックの国などは、自分の名前の日は知っていても、それ程大きいお祝いはしないはずです。確かではないけれど・・・。)きっと、これはギリシャ人がとっても信仰深いという事以外にも、国民性が関係しているのではないかと思っています。











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